仕事

初動が遅い。常々思っているんだけど遅い。とろいという言葉に近い。自分はとろいなぁと、思う。
どうしても考えてしまう。考えて詰めてからでないと動けない。
今日の朝に成果物を提出した。
上司が驚いた顔でどうしたの?凄まじい速さじゃない?と聞いた。
また、何を言ってるんだろうかと思い、苦笑いを返した。
もっと掛かると予測してたんだよ。ペーパー更新されないし、昨日はなんか一日ずっと動いてなかったし。
…昨日?そういえばあまり記憶がない。三食何を食べたか覚えていない。
昨日何してたっけ…?と思うと何もしていないので何も思い出せない。
何かをした、というのは脳で命令したことを体で現すことなのかもしれない。例えば、無意識にした居眠りはいつ眠りについたか思い出せない。
その意味において昨日は何もしていない。
えーっと、ため息にも似た頭の悪そうな声で間を繋ぐ。昨日は考えてました。アウトプットするものを。今朝になって、頭の中で完成したのでペーパーに吐き出しました。
上司は少しむっとした顔で頷く。これは普段から上司の言うアジャイルだの、日々のアウトプットという方針に真っ向から逆らっている…と取られているからかもしれない。人の心は伺い知れない。
なぜだか断片的にアウトプットすることができない。メモが取る癖はある。指示や会議や思い立った予定などは必ずメモに残す。携帯電話や紙、RTMやGoogleカレンダーGTDツールも使っている。なのになぜだろうか。
完璧になるまで検証してからアウトプットするという訳ではない。
その仕事に取り掛かるときに浮かんだ最終形としてのゴールがあって、軽微な間違いなどは棚に上げて、そこまでの芯のようなものがまずアウトプットされてしまう。その芯が理解できるまではアウトプットできない。
最初は周りと合わせて頑張ってみたりもした。
例えば問題点Aを解決するための起承転結のある30Pくらいの資料を作るとする。
周りは起の部分を3Pくらいで細部に渡り仕上げてくる。
自分のは問題点はAです。解決策はAとBです。論点はここです、なので解決策Aを使って解決します。という1ページに4行くらいのものになってしまう。ふざけてはない。
必ず言われるのがこれじゃわからない。僕もわからない。評価のしようがない。そうですよね。
無理はしない。自分のやり方でひとつずつ。我侭。成すが侭。精神論とか残業してるヤツが評価されるとか。GTDとかウォーターフォールとか非モテとかどれもツールとその使い方でしかない。全ての基本は自分(周囲の人間含む)で自分が使えるものを使い易いように使えば良い。