よーとオムライス

「よーがオムライスの作り方教えてって」というメールが来たので卵を買って帰る。

け「じゃあよーくんが作るぞー」
よ「え?俺が?なんで?!」
け「…作らないと作り方覚えられないでしょ?」
よ「あ!そっか!」
け「まずは玉ねぎを切ります」
け「このたまねぎの線に沿って切って」
よ「俺たまねぎ切るのはじめて…」
け「手!手!指しまって!」
よ「あ!猫の手ね!?」
け「そうそうそんな感じで」
よ「目が痛い」
け「ゴーグルとかすると大丈夫だよ」
よ「探してくる!」





よ「なかった…」
け「じゃあ我慢で」
よ「痛い…」
け「切ったら今度は横から包丁を入れてたまねぎを細かくします。こんな感じに」
よ「これ何切り?」
け「…?さいの目切り?」
よ「みじん切り?」
け「名前わかんない…いいんだよ火の通りを均一にしたいから細かくしてるだけだし」
よ「えー」
け「じゃあ切り終わったらお皿に入れてラップして電子レンジで5分ほど」
よ「次は?」
け「ベーコン、ピーマンとしめじもさっきの玉ねぎくらいの大きさに切ってください〜」
け「ピーマンのヘタとしめじのいしづきは切って捨てちゃってね」
よ「ヘタ?」
け「この部分がヘタでこの部分がいしづき。美味しくなさそうでしょ?」
よ「うん」
よ「これは輪切りと言います」
け「勉強になります」
け「次はたまごを割ってこのボールに入れてください」
よ「う、うまく割るかな」
け「指を入れたら卵の殻を外にもっていく」
け「そうそう、ほら綺麗に割れた!すげーじゃんできたじゃん!」
よ「…(真剣な顔でのこりの卵を割っている)」
け「あ、ねーねー卵になんか入れる人?」
あ「粉チーズいれてるー」
け「あーいじゃあ粉チーズを入れてかき回してください〜」
よ「難しい」
け「こんな感じ」
よ「…!?」
け「以上で下ごしらえは終わりー」





け「んではフライパンに火を入れまーす」
け「水を一滴垂らしてすぐに蒸発したらオーケー」
よ「おわ!びっくりした!じゅって言った!」
け「バターがないのでオリーブオイルを入れます」
け「はい、油を全体に回して〜」
よ「こ、こう!?暑い!(鉄鍋28cmだからよーには少し大きい)」
け「食材はもっと熱い思いをしてるんだから我慢して!」
よ「え!?え!?」
け「にんにくを入れてオイルと馴染ませてー」
よ「混ぜる!?」
け「そうそうそしたらたまねぎー」
よ「…(真剣な顔で混ぜてる)」
け「よーが真剣な顔してると面白いねー」
よ「なんだよ!そういうこというなよ!」
け「すいません」
け「次はご飯いれまーすそして塩コショウ」
よ「塩コショウどれくらい!?」
け「一振り二振りくらいかなー」
よ「これくらい!?」
け「お玉にご飯少し取って味見してみて?」
よ「熱い!?」
け「一粒なんて大したことないよ」
よ「ん!?いける!ちょっと薄い!?」
け「あとでケチャップいれるから薄くていいかなーはいピーマンとか残りの具もいれまーす」
よ「多い!多いよ!?」
け「んでケチャップを適当に回して」
よ「色が変わった!」
け「ここでも味見しまーす」
よ「いける!うまい!」
け「味薄くない?」
よ「だいじょうぶ!」
け「では最後に白ワインを入れてフライパンを返してアルコールを飛ばすこうやって」
よ「いい匂い!」
よ「…そのフライパン振り回すのってどうやったらできるの?」
け「慣れ?やろうと思えばできるんじゃないかなー」
け「はい、これをこのお皿に入れてくださいーご飯の部分は完成です」
よ「これだけでも美味しそう」
け「次は卵いきまーす」
け「フライパンはもう暖まってるので油を少量入れて卵をお玉一掬い分入れてください」
よ「難しい…(お玉が大きくて使いづらそうホビット大変だなー)」
け「はい入れたらちょっとフライパンを揺らして卵を均等にして〜」
け「卵の表面が好みの固さになるまで焼きます」
よ「完熟が良い!」
け「じゃあもうちょっとだねーできたら火を止めてください」
よ「できた!」
け「そしたら卵をご飯の上に載せてーパセリを飾ってー完成でーす!おめでとう〜できたねー」
よ「ママのは包んでた…」
け「えーさっきは包んでなかったって言ってたのにー」
あ「たまにねー」
よ「美味しい!」