「幸せな家族はいずれも似通っている。だが、不幸な家族にはそれぞれの不幸のかたちがある」

「『アンナ・カレーニナ』にはすべての問題がそのなかに正確に述べられているために、読者を完全に満足させるのです」。すべての問題を正確に書くとは、すべての人間を正確に書いたということでもある。そんなありえないことがおこったのである。

要約すれば「幸せな家庭はみな似ているが、不幸せな家庭にはいろんなタイプがある。」
つまり、幸せになるには、不幸せになるような要因を取り除き幸せになる条件を揃えることだ。
そうしていくと、幸せになる家庭は同じ条件を満たした家庭になるので、結果として各々が似てくる。
しかし不幸せになるにはいろんな方法がある。条件が揃っていない状態は何種類でもあるからだ。