「男の人ってなんでそんなにカレーに凝るの?」
そう聞かれたことがある。
なぜかって聞かれたらそこに鍋があるからだ。
カレーは三つの属性と技を組み合わせ、多彩なコンボを決める男のゲームだ。
ゲームを始めるにあたり、まず自分の属性を選ぶ必要がある。
水の代わりに何を入れるかだ。
ホールトマト
魔法で言えば炎属性
トマトがパスタソースの特権だと思ったら大間違い
入っただけでそれっぽくなる。そんだけでも美味しくなる。
初心者向けの属性といえよう。
クリーム系
牛乳とかココナッツミルクとかそういうもの。洋物食材と相性が良い。
入れると腹持ちがよくなる気がする。
まろやかなカレーになる。
魔法で言えば土属性か。
ダシスープ
魔法で言えば氷属性だ
これは少し難しい。まずはメインの具と同じものでダシを取る。
たとえば鶏肉なら鶏がらで、だ。
だしの旨みを生かす為に、市販のルーは使わずスパイスを自分で合わせた方が良い。
スープカレーなどに適している。
さあ属性は決まった
あとは以下にコンボを稼ぐかだ
よほど素材が良くない限り、コンボは稼げば稼ぐほど高得点だ。
最初に決めた属性に、自分の技を乗せていけ。
ただし、基本中の基本の技がある。
格闘技で言うところの、パンチ、キック、投げ。
- 油
- たまねぎ
- 仕上げのスパイス
属性と三大技だけでもカレーが完成する。
この時点で高威力コンボカレーの筆頭をなす「チキンカレー」が完成している。
残りの技はなんでもありだ。台所にあるものでいい。「たまたまいれてアラ美味しい」カレーが男の料理といわれる所以だ。
代表的な技をあげていこう。
以上を組み合わせればカレーの出来上がりだ。
組み合わせの是非は人によるが、
前述した通り、コンボが多いほど(入れたものが多いほど)美味しく感じる筈だ。
『ホールトマト×レッドペッパー』や、『アサリダシ×アサリ』と言ったボーナスコンボ。
さらには、
『バター×ヨーグルト×チキン』
『トマト×ひき肉×グリーンピース×オリーブオイル×ニンニク×卵』
といった、既に名のついたコンボ(役満)も存在する。
そして、このゲームには三つのコツがある。
- 肉に下味をつける
- 最後にスパイスで香りをつける
- 幻のファイナルコンボ
この二つを気に留めておくと良い。
空腹なのでこれ以上は割愛するが、
大体4、5コンボ稼げば作った人に「美味しい」と言ってもらえる筈だ。
そう、その言葉こそが幻のプラス1コンボ。人呼んでファイナルコンボ。
作った人だけが味わえる特権だ。
諸君の健闘を祈る。