「新世界より」 - 貴志祐介

新世界より (上)
新世界より (下)

上巻は面白かったが下巻はイマイチ…
「クリムゾンの迷宮」ベースに天使の囀りを混ぜた印象。
ミノシロモドキなんてまんま「ゲーム機」だし。
学校やなぜ世界がそうなったかのは「教団」ぽい。
相変わらず読ませるし、面白いと思うんだけど…
最初は視覚をやけに強調するので、視覚とそれに伴う能力を変化させられた人類なのだと思っていたが、
そこが予想と違う位か。
世界観と描写に書き込みが多い為か、人間像が薄い。それも狙い通りか。
それとエンディングへ向かう所はかなり無理矢理な印象。
多分、最初はそのような話じゃないような気がした。
時事に合わせて書き換えたような、伏線が足りないような。
そして代わりに回収されていないような、いるような伏線がひとつ。
今回は今までとは趣は違うけれど、いつも通りと感じた。面白いけれど驚く事はなかった。


追記

ネットの感想見ながら、和風ハリーポッターとして読めば面白いのかなぁとか。
1000ページを8時間ほどで読んでしまったから、相当面白いんだよな…
残りのページを指で確認しながら、ああもう読み終わってしまうなんて思ったし。
ああ、そうだ。なんだろうなと思ったら後味の悪さがないんだ。