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今日は母のお墓参りに茨城まで…
天気が良かったので良いドライブになった
ホントはお彼岸に行きたかったんだけどねぇ
亡くなったのが去年の夏だからもう半年以上経つのか…
意外に早いもんだなぁ
途中で特産物のジョージア・マックスコーヒーを見つけたので早速試す
…
コーヒー味のシロップを飲んでるみたいだ…
この辺の人にはこの甘さが人気なのか…?
…
最初は信じられなかった
弟から電話があって倒れたって…
え!?
誰が?
なんで?
つい2,3時間前に話したよ?
元気だったよ?
結局母はそのまま帰って来る事は無かった…
46歳だった
…
それからは凄く忙しかった
父は随分前に離婚していていないので
僕がやらなくてはならない事がたくさんあった
悲しんでる場合じゃない…
葬儀を終え、次は引越しの準備…
引っ越したくはなかった
母の匂いのする部屋
そのままにしておけばひょっこり帰ってくるんじゃないかと
僕にとっては長い時間…幾度も思った
いつも通り扉を開けて
「ただいま〜」
って言ってよ
「おかえり」
って聞かせてよ
…
仕事も忙しかったのだが無理を言って冠婚葬祭の一週間を取らせてもらった
その間になんとか手筈だけは整えることができた
後は仕事の合間に引越しやお役所仕事をこなしていった…
今まで経験したことのない忙しさだった
心を亡くすって書くけど無くならなかった…
毎晩泣いた
体も弱っていった…
心配してくれる友達や親族、会社の人…
皆の言葉が重荷になっていった
「大丈夫?」
「泣いても良いんだよ?」
「何かあったら言ってね」
と言われる度に
「男なんだから大丈夫でしょ?」
と言われてる様な気がした
誰かが
「お母さんの死には意味があるんだよ」
といった
意味?
何で?
そんなのいらない
何でもなくていいから
何もなかったことにして
もう母の作った料理、母の声、匂い
どれも記憶の中にしかない
それはあまりにも不確かで…
そのうち全て忘れてしまいそうで怖い…
こんなにも自分は弱かったんだと思った
初めて心が折れたと感じた
…
引越しも終えて、ある程度のものを揃えて新生活の開始
環境の急な変化に体はついていけなかった…
もちろんストレスもあったと思う
毎晩蕁麻疹が出た
胃もおかしくなった
食事がおいしく無くなっていった
世界から色が消えていくような感覚…
色、味、匂い、音
全てがモノクロになっていくような錯覚に落ちていった
…
今でも時々夢を見る
そこはとても鮮やかな「いつもの風景」で……
目が覚めると涙が溢れていて
その涙はとてもあったかくて
今まで育ててくれてありがとう
僕はいろんなものをもらったけど
僕は何か返せてたのかな?
僕があわてんぼうでおっちょこちょいだから
いつも心配をかけたね
向うに行っても心配かけてるのかな?
早く安心してもらえるよう
貴女の息子は貴女から命を分けてもらった事を誇りにこれからも生きていきます