「『叫』」

kennak2007-03-05

★★★☆☆



なんか他の映画の反復が多いらしい
CUREと回路とアカルイミライが前知識にあるといいらしい



染み出す汚れた海水は思い出したくない記憶
海水が共振して記憶を思い起こすきっかけとなる叫びを呼び起こす
誰も思い出したくないこと
それを忘れることを許さない人は呪われた力を手に入れる
主人公の彼女は忘れることを許容する
互いのバランスが保たれているうちは平穏な日々が続く
けれど人は知りたくなる
天秤を揺らした主人公は過去の叫びに耳を傾ける
そしてそれに許され永遠の孤独を手に入れる
天秤は傾き彼女は消えて彼女の声も聞こえなくなる
赤い女のデタラメな存在
それは過去というものがどれだけ滑稽かを表している気がした



まとめると
宣伝文句でサスペンスとか書いた人を誰かまず知りたい
犯人は誰かとかそういう問題じゃない(笑)
赤い服の女が怖すぎる普通に撮ってるのに人間離れしすぎ
顔半分でこちらを覗いているだけなのにアリエナイほどの存在感
あくの強いキャストと映像にも関わらずそれらを圧倒していた気がした
地雷女は踏むと怖いです