「チャーリーとチョコレート工場」

★★★★☆
チャーリーとチョコレート工場 オリジナル・サウンドトラック

面白い!


以下ネタバレしているかも・・・

飽食な子供、幾ら食べても飽き足らない


勝つ事を生き甲斐、信条とし
他人を蹴落とす為に自分に壁を作る子供


何でも言う事を聞く権威ある父親に
何もかも手に入れてもらう子供


ハイテク世代の子供・・・
情報を鵜呑みにし、
情報が全てで自分では考えたつもりになっているが
何事も見ているだけ



今回の映画のテーマは「セラピー」なのかなって
子供たちと親・・・
そして招待した本人も


みんな其々のマズローの欲求(ちょっとずれてるのもあるか・・・)の前に
好奇心を忘れてない?と言う問いかけがされているような気がした




小さい頃の夢に出てきたような世界
其処に在るモノ、光、音
全てがポップでチープで
だけど何所かゾッとするような場所

想像力の世界



そこで皆に、
世界に対してセラピーを行う、
凄い発明に対して
もっとうまく使えば大儲けできるのにと言うような言葉に対して
「わくわくするんだからいいじゃないか」
と言うような台詞・・・ぞくっとした



ファクトリーを一旦閉めた時何を思っていたんだろう
人に裏切られたって事以上に
働いている人がわくわくする工場にしたいって思ったんだろうなぁ・・・



ただのファクトリーはアミューズメントファクトリーになった
溢れている世界中のファクトリーに対してって事なんだろう
もちろんソフトウェアファクトリーだって



彼は成功した
しかし空しさが残った
欲しかったのは
お金でも
栄誉でも
皆の賞賛でも
小さい頃からの夢でも
子供達の笑顔でも無かった



世界を楽しませようと言う思いが伝わってきて
見ていてわくわくが抑えられなくなって
体がリズムに乗り、思わず笑って、ちょっと悲しくなって
久々に面白い感情を味逢わせてくれた映画