パネルディスカッションがやっていたらしい・・・

ファストフードやレストランのチェーン店、
24時間営業のコンビニエンスストア、
郊外型の巨大ショッピングモールと100円ショップ、
インターネットショッピングと宅配・・・・
私たちの消費生活のあり方は大きく様変わりしています。
日本のどこに住んでいても、多種多様なモノやサービスが、
気軽に、ますます安く手に入るようになりました。

しかし「便利さ」と「安さ」の裏側では、
長時間そして深夜に及ぶ労働が増え、
失業と過労、賃下げ、パートなどの不安定雇用への移行が起き、
子どもがひとりで食事をとる「孤食」も増えています。

1980年代、国内の工場が賃金の安い海外に移転し、
1990年代になると海外で生産された安い食料が大量に国内に流れ込んできました。
私たちの社会は急速に、食料を生産しない、
日用品を製造しない、いびつな偏った社会になっています。


農家の数は激減し、工業人口は横ばい、
増えているのはスーパーやコンビニ、
外食チェーン、宅配などのサービス産業の雇用です。
その多くがパート労働で、
店長までがアルバイトということも珍しくなくなりました。
社員を、何の保障もない下請け業者として
「自立」させることも広く行われています。
仕事に就けない若者の数も増えています。


他方、安い労賃で働く農業労働者、
工場労働者、安い介護・看護要員の確保のために、
政府や大企業は、
技能実習生制度や二国間の自由貿易協定(FTA)を通じて、
いわゆる「単純労働」の分野に外国人労働者の参入を認めつつあります。
介護や看護の現場では、賃金水準の低下が予想されます。
また、
企業に農地を開放する政策を通じて、
耕作されていない国内農地を耕すのは、企業に安く雇われ、
マニュアル通りに農機械を操るサラリーマンになるかもしれません。

私たちは、消費者として広告に踊らされ、
安さと便利さを追求する生活が「豊か」な生活であると信じ込まされてきました。
しかし、この「豊か」な生活を実現する過程で、
私たちの仕事や労働、
そして生活にしわ寄せがきています。
中小の経営体は淘汰され、
ますます少数の巨大企業によって、
消費市場も労働市場も大きく再編されつつあります。
結果として、
私たちの地域の食文化や生活文化、
歴史、
人間関係など、
大切な価値が、失われようとしています。


このような状況を、私たちはどのように捉えたらよいのでしょうか?

                        E-Magazine 【 メールマガジン「PUBLICITY」 】より転載

                        「環境・持続社会」研究センター(JACSES)


何処も彼処もデスマーチ一直線なんだよなぁ
業界、会社問わず・・・
便利さを求める為の業界みたいなこの業界はデスマって当然か・・・