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★☆★☆ 考えるヒント・今日の言霊 ☆★☆★
2004年5月13日(木)VOL.469 作者中土井鉄信
■考えるヒント
◇
ノヴァーリスは、若い時に婚約者を亡くし、その出来事に影響され、詩の世界に入った、
ドイツ初期ロマン派の代表的詩人だ。
◇今日の言霊から
アマラとカマラの話を思い出した。
インドで狼に育てられた少女の話だ。
1920年に発見され、
アマラは一年足らずで死んでしまったが、
カマラはその後約9年間生きて、
人間らしさを少しずつ取り戻したが、
直立歩行も言語活動も結局十分にできることなく、
死んでしまった。
推定で17歳になっていたらしいが、
3歳程度の人間活動だったらしい。
◇そういう事実を思い浮かべてみると、
私たちは、人間として生まれてくるというよりも、
人類として生まれてきて、徐々に人間になっていくのだろうと思う。
だから、一人ひとり、人間のなり方が違っていて、
いつまで経っても私のように野性的なところを残している人類的な者と
しっかり早いうちから人間になっている者までいるのだろう。
◇人間になる。そういうことを私たちは、日々意識したことはないが、
生きて行くということは、
自分なりに人間になっていくことの積み重ねなのかもしれない。
◇人生とは、自分が人間になっていく軌跡なのだ。
死ぬまでに自分なりの人間になっていることを祈りたい。
今日も人間として生きたい。
…
今日もがんばろ